2021/09/08 18:00


 江戸切子の大場硝子加工所です。
 今日はイベント出展等でお問合せいただく「作品名はいつ誰がつけるんですか?」についてご案内します。

 弊社では製作者本人が作品名を考えています。
 デザインした伝統文様そのまんまを直球で作品名にしたり、作品製作にあたってイメージしたものを作品名に取り入れることもあります。

 例えば、写真のカーテンコールは舞台の緞帳を印象付けるようにグラス側面上部にアーチ状のカットを彫り込んでいます。緞帳をイメージしたアーチの間には伝統文様の菊繋ぎ文と八角籠目文を彫り込んで、見た目にも豪華でちょっと特別な日に使いたい♪それでいてアーチに沿ってカットした玉文様で可愛らしさもある江戸切子グラスに仕上げています。

 見た目は舞台の緞帳を印象付けるように製作していますが、舞台に集う人、演者と観客がカーテンコールで一体になる瞬間、舞台の成功を称えて一緒に喜ぶ瞬間を江戸切子で表現したいと考えて製作した作品です。日常の食卓はもちろん、家族や親しい人・大切な人が笑顔で集う時間に使っていただきたいという想いを込めて製作したカーテンコールシリーズです。

 というわけで、製作中にほぼ作品名が決まっていた「カーテンコール」です。
 中には仕上がってから「う~んどうしよう?」って名付けに悩んだり、改名した作品も実はあったりします。
 
 カーテンコールシリーズにはオールドグラスやフリーグラス、ワイングラスだけでなく逸品物として花器や鉢、中皿等もございます。HPはこちら。